冬でも動く生き物たち

12/7 10:30

12月に入り朝の寒さが厳しくなってきましたが昼間は日が出ていれば暖かくこんな陽気であれば虫はよく動きます。秋の生き残りがいないか探してみるとけっこう見つかりました。

ベニシジミ(Lycaena phlaeas)

真正面からとっているのでわかりにくいですが翅がだいぶボロボロになっていました。こんなじょうたいでも活発に動くので止まったところを狙って素早く撮りました。

キタキチョウ(Eurema hecabe

こちらは成虫で越冬するため体はベニシジミとは違いきれいで擦れがありません、コセンダングサを吸蜜していました。ちなみによく同じところで見つかるモンキチョウは成虫では越冬せず幼虫の姿で冬を越します。

アキアカネ(Sympetrum frequens)

木道付近まで行くと赤トンボがまだ元気に動いていました。この時期になると翅がたいぶ擦れてきますが、この個体は翅がきれいでまだまだ生きられそう。

木道の竹竿を見てみましたが竿の先に止まっている赤トンボはいませんでした。今日は風が強いため見つかるトンボはみんな低空飛行をして日の当たるところに集まっているようでした。

オンブバッタ(Atractomorpha lata)

オンブバッタは比較的長く活動するので12月に入っても見られます。冬は卵の姿で越冬するため成虫は冬になると死滅しますがこの個体は繁殖を終えられたのでしょうか?

シャクガの1種の幼虫

擬木のフェンスの上をフユシャクのメスがいないか探しているとカラフルな尺取り虫がいました。名前はわかりませんでしたが黄緑、深緑、紫の良い色合いです。

クロスジギンヤンマのヤゴ

台地の貯水コンテナの中にいました、このまま冬を越して春に羽化します、エサとなる生き物があまり居なさそうですが、こんなところでも生きて生きるもんだなぁと思っていたら隣のコンテナにいた同じクロスジのヤゴは死んでいました。やはりこの環境は厳しいようです。

 

この時期でも天気のいい日の散策すれば生き物は色々と見つかります。越冬を始める前の生き物や秋の生き残りが見つけやすい時期ですね。本格的に冬が始まれば今度はフユシャクや冬夜蛾などの冬季に動く蛾や冬鳥のシーズンとなりまた生き物探しで忙しくなれそうです。