8月10日 14:50分
現在私たちは保全活動の一環として陸地化がすすむ場所に開放水面をつくり
トンボを始め沼に住む生き物の生息地を創出する活動を行い、閉鎖的で外来種の侵入を
コントロールをしやすい地形を活かし駆除活動を積極的に行っています。
仕掛けた罠には大抵クサガメやアカミミガメなどの外来種が入りますが今回はなかなか沼では
見かけない生き物が入っていました。
なんと罠にニホンイシガメが入っていました。
ニホンイシガメは環境省から準絶滅危惧種に指定されており、静岡県も同様に準絶滅危惧種されている在来生物
です。
生息地である池沼の埋め立てや開発、護岸工事、ペット目的での乱獲、そして外来種との競合や捕食されること
で数を減らしています。桶ヶ谷沼においても同様で個体数が少なく筆者も約1年ぶりに見ることができました。
桶ヶ谷沼では圧倒的にアカミミガメとクサガメが多く生息しており、エサとなる生き物や日光浴や産卵などの
活動をする場所(ニッチ)を多くとられていることからイシガメは追いやられてしまっていると考えられます。
状況は芳しくなく今後の駆除活動によって外来種がいなくなり空いたニッチに再びイシガメが入ってきてくれる
ことを期待して生態系や生物多様性の復活の活動をこれからも続けていきたいと思います。