近年静岡県西部、特に磐田市を中心にとある外来種の蛾が分布を拡大させています。
それが中国や台湾を原産地とするクロテンイラガ(Thosea sinensis)です。
幼虫がたびたび目撃されており見た目は毛束の生えたグミのような姿をしています。
(写真が無いのでイラストを代用)
クロテンイラガを含めイラガの幼虫には毒針毛が生えていて刺さると電気が走ったような痛みを感じるため別名電気虫とも呼ばれています。種類によっては変電施設のような形の毒針毛を背中から生やしている種類もいるのであながち間違っていないかも。
万が一見つけても触らないようにしましょう。
成虫の情報が幼虫の情報に比べて少ないのですが去年の8月に実はビジターセンターの中に入り込んでいたのを撮影していました。
こちらがクロテンイラガの成虫と思わしき蛾です。
最初この蛾を見つけて種類を調べましたがまったく正体がわからず、何とか海外のサイトなどを経由してやっと判明しました。
情報が少ない昆虫ですが植物への食害や在来生物との競合などが心配されます。