樹液に集まる虫たち

6月4日

6月に入りましたが気温はそこまで上がらず涼しい日が続いています。

季節は初夏を迎え生き物がより活発になってきており、このころになると木から出る樹液に虫が集まりやすくなります。

樹液を出すのはコナラやクヌギなどのドングリをつける木が有名ですが、桶ヶ谷沼に沢山生えているヤナギの木も樹液を出しやすい木です。

桶ヶ谷沼の木道の中を歩くと沼側の方にヤナギが生えており、よく探してみると虫が樹液に集まっている所を観察できます。

ノコギリクワガタ(♀)

直前まで立派なオスがメスをメイトガードしていましたが、カメラを向けるとポトリと落ちてしまい、撮影ができませんでした。

既に交尾を済ませたであろうメスは産卵に向けて栄養を蓄えるために樹液が沢山出て泡になっている所に顔を突っ込み始めました。

 

ハナムグリ

樹液に必ずと言っていいほどよく集まります。はっぱで隠れていてわかりにくいですが、小さな樹液が出ている場所に4匹も集まっていました。

 

スズメバチ

樹液に夢中でこちらのことなど気にしていないようです。何匹もヤナギの木の周りを飛んでおり、時々樹液をめぐってけんかするように押し合っていました。

 

このポイントでは桶ヶ谷沼では珍しいヒラタクワガタや6月下旬ごろにはカブトムシが見られたり様々なチョウが観察できるかもしれません。樹液が出ていて虫が集まっている場所をよく探して観察してみると面白いでしょう。