冬の野草観察

寒波が訪れ寒さが強烈になってきましたがそんな中で越冬する植物を観察してみました。

七草粥のシーズンでもありますので具材の野草を見分けられると面白いかもしれません。

※桶ヶ谷沼の中から植物を持ち出すのはやめてください。

コハコベ(ハコベラ)

七草の中でおそらく1番花が咲いていないとわからない植物でしょう。

菜の花畑の日陰になるような場所に密集して自生し3月頃から花を咲かせます。

オランダミミナグサ

七草ではありませんがコハコベと同じナデシコ科の植物で毛の生えた葉っぱが対生するのが

特徴的です。こちらも調理すれば食べられるそうです。

ヤブタビラコ(ホトケノザ)

七草粥につかうホトケノザはコオニタビラコを使うことが多いですがヤブタビラコでも

良いようです。山間の中に自生し冬はロゼットの姿で見られます。葉っぱは羽状で裏と表に

細かい毛が生えています。

オニタビラコ

畑や第二駐車場に生えるキク科の植物でヤブタビラコよりも大きくなります。

茎や葉っぱはより毛が密生してふさふさしておりすでに花穂を作っている株もありました。

ハハコグサ(ゴギョウ)

へら状の葉っぱに白く柔らかい綿毛をまとっており耳たぶの薄い所を触っているような触感がします。

畑や沼の中よりも道路の道脇に多く生えており場所がわかると拍子抜けしてしまいます。

ウラジロチチコグサ

葉っぱの裏側が白く反り返った部分から白さが目立つためわかりやすいのですが

沼の中を探すとこればかり生えておりハハコグサが見つかりません。

セリ

畑の湿ったところや沼の中に密集して生えておりちぎってにおいをかぐといい匂いがするため

判別が簡単です。

似たような植物にドクゼリがあり、セリと間違えて食べてしまうことで食中毒をおこしたり、

最悪命に関わる危険な有毒植物ですがセリのような香りが無く、根元をほるとワサビのような地下茎が

あるのが特徴です。

キツネノボタン

セリと似たような場所に生え地面から生えている根生葉のときはセリと間違えたり、ミツバと間違えて

摘んでしまうことがありますが食べてしまうと口の中や臓器に炎症を起こす有毒植物です。

 

七草の内、野生のスズナ(カブ)、スズシロ(大根)を見つけるのは難しいですが、残りの5種類は

頑張れば見つけることができます。ただしこの時期は花が咲いておらず、似たようなロゼット状の

植物があったりで判別が難しく、今回ナズナは見つけられませんでした。

また、探している中で他の植物についても知ることができるのでこの時期は難易度の高い野草観察

をしてみると判別力が鍛えられます。